刀作ります。

 先日の日曜日、久しぶりに刀匠の早坂さんを訪ねました。
 今回の目的は、ズバリ作刀のお願いです。
 とは言っても私の刀ではないですよ。
 私の叔父が以前、早坂さんに家伝の脇差の研ぎをお願いしたことがあり
まして、それがご縁となり早坂さんの刀をいたく気にいったようです。
 それで今回ぜひ作刀をお願いしたいということになり、私は叔父の付き添
いということで行ってきました。
 
 叔父の希望としては、早坂さんにお願いするのであればやはり大和伝、
直刃で2尺4寸の刀。
 今回、早坂さんの手元にある2尺4寸の刀を拝見させていただきました
が、これがまた見事な刀で大切先、肌は板目で杢混じり、肌のキレイな刀でしかも非常に豪壮な感じです。
 拝見した刀はおそらく早坂さんの基準となるものなのでしょうか?
 コンクールに出品したものをそのまま売却せずにお持ちのようです。
 ところがですね、3人でお話しをしているうちにこの刀を売却してもいいよ
うな雰囲気となってきまして、私的には、
 “この刀絶対にいいよ!買い買い。”
 と思ったのですが、叔父としてはやはり一から自分の為に刀を作っても
らいたいようで、正式に作刀依頼となりました。
 (私としては非常に残念、おしいです。でも私の刀じゃないですけど。)
 今回早坂さんとお話ししていて、早坂さんの刀にたいするこだわりのよう
なモノもなんとなく感じとることができました。
 その一つは肌、いかにキレイな肌をだせるか。
 かなり努力されているようです。
 出来上がりまで約1年ということですから完成が楽しみです。
 でも何度も言いますが、私の刀ではないですけれど。