場所は前回と同じ泉区にある「孝太郎」という飲み屋さん。
今回は4月の昇段審査の合格祝いとこれからある「さくらんぼ大会」と「県
大会」へ向けての決起大会です。
飲み会自体はいつものように楽しく、私はビール・ビール・梅酒・梅酒・オレンジジュース×3杯とこれまた平常運転でちょっとほろ酔いかげんでの
帰宅となったのですが・・・・・・・・・。
帰宅するとなんかお家の様子が重い、雰囲気重い。
部屋の中を見ると細長い宅急便の荷物が届いているではないですか。
“あっ、刀が届いている。やばい。”
実はオークションで刀を落札していたのですが、奥さんに言っていなかっ
たのですよ。
バタバタしてついつい奥さんには言っていなかったのです。
奥さんは何も言わないので、そのまま私はフェードアウト。
すんません、すんません今回は大目にみて。
そんな私が今回手にいれたのが「波平」。
銘は「波平 安利」 天保十一子春の年期が入っています。
寸は73.3㎝ 反り2㎝で樋入り。
刀身重量が670gですのでスペックを見る限りでは居合向きではと思い
入札してみました。
説明では「鑑賞兼高級試斬刀に真向き」とあり作品少なく珍品とな
っていました。
寸もあり新々刀とは言え波平ですからそこそこの金額はいくだろ
うと予測していました。
とりあえず私の上限額を入れておいたらなんとなんとそのまま落
札。
やばいやばい、嬉しいけどやばい。
その後はちょっとした金策に走る状態でバタバタして昨日にいた
ったわけなのですが。
この波平安利、作品はあまり見ないとのことですが、「日本刀
発掘アルバム」という本に脇差が掲載されています。
さて私のところに来た波平はというと一言でいえば直刃の上品な
刀といったところです。
肌は板目に杢まじり、白鞘入りですから拵えを作ってみないと
分かりませんが、手元重心でバランスはまあまあか?
(私にはちょっと重いかも?でもなんとかなるか。)
ハバキは銀ハバキでこの刀かなり大事にされていたような気がし
ます。
これだけの刀、いくら新々刀の波平とは言えあの金額(落札額
を書くのは無粋ですので書きませんが。)で落札はないだろう。
などと思ってしまいます。(私は嬉しいのですが。本当に嬉しい
のですが。)
取りあえずこの刀、拵えを作って居合の稽古で使ってみようと
思っているのですが、でも上品で良い刀なんですよね。
使うのが勿体無いくらいなのですが、でも拵えは作ることにし
ます。