またまた刀の研磨。

 本日は居合の稽古終了後、刀匠の早坂さんの所へ。
 今回もまた刀の研ぎをお願いする為に御うかがいしたのですが、今度の
お刀は私の物ではありません。
 私の叔父が所有する脇差で、しかも家に代々伝わってきた物です。
 叔父の実家は地方の旧家で敷地内には蔵もあるような家でして私も小さ
い頃遊びに行った思い出があります。
 骨董の類もかなりあったようですが代替わりで処分されたりして蔵も今で
は取り壊されて無くなったとのこと、武具関係では彫りの入った刀、鎧通し
やサーベルなどもあったようですが(鎧通しとサーベルは私も拝見したこと
あります。)全て無くなり、今では脇差一振りのみが手元に。
 しかもその脇差の状態たるやけっこう酷いもので、錆びは勿論切っ先に
欠けもあるといった感じで、叔父から話を聞くとその昔叔父がその脇差
持って竹を切ったりして遊んでいたというのですから状態が酷いのはあた
りまえ。
 一応拵え付きですが、拵えも痛みがあり、しかも無銘の脇差に研ぎを
施し白鞘も新調するなんて通常コストパフォーマンスで考えれば無い話
ですよね。
 でもなんといっても家に代々伝わってきた言わば伝家の宝刀!
 叔父としてはなんとか蘇らせたいという思いがこの頃強くなってきたよ
うで、私のお呼びとなったわけです。
 この脇差は刃長が42CM、無銘の新刀あたりかと思うのですが錆身で
すので判断はできません、そんなたいした物ではないと思いますが、せっ
かく今まで伝わってきた物ですから綺麗な形にして今後も叔父の家に置
いていただきた刀です、なんと言っても伝家の宝刀ですから。