されているということなので行ってみました。
骨董市とはいうものの会場には食べ物屋さんあり刃物屋さんあり、怪しげなブラン
ド品を販売している店もあるという一種アメ横的雰囲気でした。
刀剣を扱っている店も数軒ありましたので、そこはじっくりと拝見、そうじゃない店
はほぼスルー。
会場の奥のほうで古着を扱っている店がありましたので居合いの道着用に帯は
ないかと探しに寄ってみたのですが、隅のほうに鍔とか拵えも置いているではない
ですか!
鍔は国廣銘で操典風のデザイン、その他にも無銘でしたが金象嵌の施されたなか
なか雰囲気のある鍔などが置いてあったのですが、ついてたプライスも3万円くらい
の値段がついていてこりゃ高いかもと思っていたのですが。
龍の目貫を発見、値段は5,800円、まあまあかなと思いつつももうちょい安くならないと店のご主人に声をかけると、
「あっ、それ3000円でいいよ、3000円。うちは古着屋だから骨董品は解らない
んだよ。」
龍の本歌の目貫で拵えに
付けるのにいいかなとかっちゃったのですが、でも
よくよく見るとこの目貫は
合わせ物か?
片方が剣巻き龍でもう一
方は普通の龍。
あちゃ~、でも拵えに付け
れば目立たないかな。
さてこの程度の買い物ではまだ余計な買い物とは言えません。
この目貫と一緒に脇差の拵えも置かれており、状態は良くなかったのですが、金
具がまあまあ良いのです。
プライスは38,000円、うわぁ~高いと思いつつとりあえず値段を聞いてみると。
「骨董品のことは解んないよ、それリサイクルで引き取ってきたやつだから。いく
らで買う?」
いくらといわれても、こちらは買う気はあまりないのですが、とりあえず拵えを点検
してみるとなんと脇差の残欠がついていました。
「うわ、これ刀切っちゃったのもったいない。」
「登録証ないからそんなの持ってたら警察に捕まっちゃうよ。それじゃ○△○○○
円でどう。」
えっ、けっこう安いかもと思いつつ、こんなの買ったらまた余計な物を増やしてし
まうし。
「それじゃこの目貫もいっしょで○○○○○円にしてくれない。」
さすがにその値段では無理だろうと思いつつも言ってみたのですが。
「そりゃちょっと・・・・・・、じゃもう1,000円だけつけてよオレの昼飯代だから。」
ありゃ、決まってしまったかも、ということで今月も余計な物を買ってしまいました。
でも値段だけで考えると非常にお買い得ではあったのですが。
画像のように痛みはありま
す。
鐺はクモ、縁と縁頭は海老、目貫の意匠はなんでしょう?
小鍔もちゃんとついており
なかなか趣きのある拵え
です。
しかも残欠には金ハバキも
ついていましたので元々の
出自は良いものだったので
はないかと思います。
値段が安かったとは言え、
今月も余計なものを買って
しまいました。