武州伊藤派の鍔

 昨日は久しぶりに東照宮で開かれていた骨董市に行ってきました。
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天候もまあまあ良く、人手も
それなりにでていたようです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 例によってぶらぶらとお店を見て回ったのですが特にこれといったものはなく、今回
も手ぶらで帰ろうかなぁ~と思っていたのですが、知り合いの方から声をかけられ、
 「これいる?状態が悪いから自分で手入れしてね。5,000円でいいよ。」
 見るとたしかに錆込みが酷いですが、なかなか素性のよさそうな鍔ではないですか。
 当然譲っていただき、ついでに近くにいたSさん(この人めちゃくちゃ鍔に詳しい人
なのです。)を捉まえて見てもらいました。
 「武州伊藤派の鍔だね、正房の銘が見えるでしょう、たぶん工房作品だろうけども
出来はいいよ。状態が惜しいね、これ自分でいじくるんじゃなくて職人に頼んで錆つ
けしてもらったら。」
 というわけで錆びつけを職人の方に頼もうと思っています。
 しかも金工師の方を紹介していただけるということで連絡先も教えていただき、先
方にも話を通していただけるというありがたい事になりました。
 気になる錆びつけの料金もそれほど高額ではなく(どちらかというと良心的なお値
段)でやっていただけるということですので、Sさんに感謝です。
 
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 「武州住正房」の銘がかろうじて読みとれます、縦径が7cm位ですから脇差鍔で
しょうか。
 
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 出来はなかなか良く、ほんと朽ちこみが惜しいです。
 錆をワイヤーブラシで掻き落としていますので、現物は画像よりもうちょっと白っぽ
い感じになっています。
 ネットで見てみると、状態がよければ5万円位で取り引きされている鍔のようですね。