藤原清貞の短刀

 昨年、錆身の短刀を入手しそれを研ぎにだしていたのですが、それがやっと仕
上がり本日取りに行ってきました。
 本当はもっと前に研ぎあがっていたのですが、切っ先の状態が気にいらず手直し
をお願いしていたらあっという間に一年近くたってしまいました。
 今回の研ぎあがり状態を見てみると、やはりもう少し切っ先に鋭さが欲しいのです
が、研ぎ師さんの話では、この刀は大肌で鉄が軟らかく刃先を薄くすると刃にまくれ
がでる、これ以上研いで刀を減らすのは如何なものか。とのことでしたのでこれで
けっこうですと引き取ってきた次第です。
 「藤原清貞」の銘が在り、刀工大鑑には新刀期に美濃の刀工で藤原清貞がのって
いましたが、研ぎ師さんの意見では、姿形や研いだ感触だと古刀ではないか、銘の
感じも良く偽銘ではなかろうとのことでした。ニ王系かなとも言っていましたが詳細
は現在のところは不明。ただし真面目な良い短刀ですよ、との感想でしたので私と
してはまあ良い刀を手にすることができ良かった良かったという気持ちです。
 
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