中鉢美術館へ

 昨日は居合いの稽古始め、さらに夜は新年会がありました。
 稽古は年末のまるまる一ヶ月休んでいますから(毎年仕事が繁忙期となり稽古納
めにも出れません。)、体がちょっと追いつかない感じです、しかも五十肩で左肩も痛
いしで(医者にいわゆる五十肩ですと言われた時はちょっとショックでした)少々
慣らしが必要な感じ。
 新年会はなかなかおしゃれなお店で海産物中心のおいしい料理と日本酒(八海山
一ノ蔵)、さらに居合い仲間との楽しいおしゃべりでついついお酒もすすみまして、
今回も飲みすぎか!!!
 でも一次会で失礼して帰宅。
 
 さて本日はひさしぶりに岩出山の中鉢美術館に行って来ました。(なんとか二日酔
は回避。)
 先日研ぎあがった「長船倫光」を見ていただきたかったのと、展示物が更新されて
いるのかなと。
 今回は行きは仙台から古川まで高速道路を使いあっという間に岩出山に到着、彼
地は仙台と違い雪がチラチラと舞い道路以外にはけっこう雪が残っています。
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 中鉢美術館の駐車場からの風景です。 
 さて到着後すぐに館長さんに刀を見ていただいたのですが、
 ・時代は南北朝から室町初期。(今から600年も前ですよ!!)
 ・刀自体は備前物で長船の傍流の刀工の作では?
 それで銘なのですが、
 「所謂“リントモ”と言われている倫光とするには時代的に無理があるがかといって
偽銘かというとそうとも言えません、ナカゴと銘の感じは時代的には一致しており
一般的に言われている倫光より後の時代で、長船倫光として作刀していた人物が
いた可能性は否定できない、今後の研究しだいです。間違っても偽銘だと思って
銘を消したりは絶対しないでください。」 
 それとこの刀そうとう細身なのですが、もともとこういう姿なのだそうです、砥ぎ減っ
てここまで細くなったのかと思っていましたがそんなに酷く姿は崩れていないとのこ
とです、どちらにしても正体もハッキリしましたのでこれで居合いの稽古に心おきなく
使えます。
 
 今回の中鉢美術館での展示品の目玉は!!!!
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                   「正宗」です。
 しかしこれは鎌倉期の正宗ではなく室町時代前期の山内正宗と呼ばれている正宗
です。
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 拵えも立派で箱書きには“大隈候より拝領”の文字が!
 さらにもう一振り正宗が。
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南北朝期の相州物のよう
ですが、戦前の有名な
砥ぎ師で平井千葉という
人がいてその人が正宗と
極めて金粉銘をいれたよう
です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 今回も良い物を見せていただきました。
 (中鉢館長さんいつも写真撮影を快諾いただきありがとうございます。)