ポンコツ刀を修理する。

 先日手に入れたポンコツ刀。

 居合の稽古でも振ってみましたが、やはり重い。

 手元重心でかなり重い感じ、しかもちょっとだけですが束の部分が違和感。

 鍔と柄のがたつきは100円ショップでポリプロピレン製のシートを買って

きて切羽のように切り取って入れたらOK!しっかり納まりました。

 問題は刀身ですよね。

 まあ予想はしていましたが、このままではダメです。

 ポンコツ刀を研ぎに出しました。

 研ぎというか修正点は何点か有りますが、

 ①重量を落とす。50ℊ位落としたい。

 ②切っ先の刃こぼれを直す。

  ついでに切っ先の形も修正したほうが良いそうですのでそれもお願いし

  ました。

 ③当然ですが薄さびがありますので、それの研ぎ。

 ④樋の研磨、樋の中がデコボコですのでそれを直していただき、少し広げ

  てそれで修正をするそうです。

  私のほうからは樋をもう少し刃区のところまで掘ってもらいたいと希望

  を入れましたが、それは状況を見てとのこと。

 ⑤刀身表面のデコボコを均す。

  そしてビックリしたのですが刀身が多少曲がっているようです。

  こちらも修正してもらいます。

 

 色々と直すところがあり手間もお金もかかりそうです、入手した価格が

安かったとは言えトータルしたらやばい金額になりそう。

 その他このポンコツ刀について色々判ってきたことがありまして、茎と柄

のガタツキですが茎に和紙を巻いて調整するという方法もあるようです。

 そしてこの茎ですが、居合刀としてはちょっと短いようなのと薄いようで

すね。

 刃付けをしたら刃が付くのではないかと思える程で、現代刀の刀匠で時々

こういった造りをされる刀匠がいるそうです。

 このポンコツ刀の刀匠についても色々と分かったのですが、名前を出して

しまうとこれはもう差し障りがアリアリでしょうから某刀匠ということで。

 ただ刃文は大湾れなのですが、ちゃんと研いだら雰囲気が大きく変わ

るかもしれないとのこと。

 もしかしたら化けるかもしれません。

 研ぎには9月一杯みてほしいとのことですので、研ぎあがりが楽しみです。

 あとですね、小柄の小刀も今回研ぎをお願いいたしました。

 こちらは錆がけっこう深くちゃんと研げないかもしれません。

 上手くいったらご紹介します。