箱書きを見ると平成元年。
今から30年も前の小刀ですね。
刻印はこれはなんでしょうか?
も作の小刀でこの刻印は初見です。
出来はかなり良いです、も作さんも力を入れて製
作したのが窺える作品で、なんとなく入念作感が
ただよう小刀となっております。
も作の小刀は作られた年代にもよりますが、けっこ
う出来に幅があるように感じられます、私の持ってい
るも作の小刀を今回何個か比較の為に紹介いたし
ます。(いづれも以前紹介済みではありますが。)
先ずはも作はも作でも先代のも作の小刀。
かなり雰囲気が違いますが、私はこの小刀が大好きです。
地金は和鉄で、刃金は青紙一号。
も作の銘も独特です。
先代のも作の作品は私はこれ一つしか
見たことがなく、貴重品だと思います。
次は現在のも作の作品を二つ。
この小刀もけっこう前の作品だと思いますが、和鉄を使用してダマスのよ
うな積層感が有りかなり良い感じです。
この小刀もお気に入りの1本です。
最後の1本は10年くらい前の作品でしょうか?
作りがザックリとした感じで、それが味ではあるのですが、好みとしては
評価が別れるかもしれません。
更にもうちょっと最近の作を見たことがありますが、ザックリ感が更に
広がっている感じです。
同じ作者でも歳と共に作風が変化するのは、やはり仕方がないことです
が、並べて比べてみるとかなり変化しているのが分かります。
特にも作の作品はバリエーションが豊富ですから興味深いところです。