ハサミのお話。

 居合の稽古帰り、久しぶりに中山商店さんに寄ってきました。
 例によって小刀を色々と見せていただいたのですが、藤原良明の小刀が
また1本売れていったようです。
 先代藤原良明の小刀をいまだ店頭販売しているお店ってそんなないです
もんね。
 購入された方はラッキーだと思います。
 さて、お店に飾られているディスプレイでずーっと気になっていた物があります。
 ハサミが大小合わせて26ケほど額に入って飾られているのですよ。
 何やらレア物の匂いがプンプンします。
 「この額に入っているハサミってなんですか?」
 「それ貢って職人さんのハサミなんですよ、もう廃業しているはずですよ、
先日も貢のハサミありませんか?って問い合わせがありましたけれど、
バラ売りするわけにはいきませんからね。」
 「ちなみにこの額のセットは販売するんですか?」
 「どうしても欲しいって人がいたら売ろうかなと思っていますけど、セット
で○○万円するんですよ、小さいほど値段が高いみたいです。」
 「フッェ~~~、○○万円。とても無理無理。」
 一応携帯で写真も撮ったのですが映りが悪く残念ながら画像を載せれ
ませんでした。
 
 家に帰ってからグーグル先生で“貢作ハサミ”で調べてみたら、この鋏
とんでもない物でした。
 兵庫県小野市の鋏職人、多賀貢は昭和の名工、彼の鋏は天下一品と
称される物。
 しかも2001年に他界されており(ネット情報では2002年となっている
のもあります。)まさにビンテージ物。
 貢作の鋏をコレクションされている方もいるようですので、超レア物です。
 多分これは店頭用の販促ディスプレイなんでしょうね。
 果たしてこのディスプレイを購入する勇者はいるのでしょうか。
 (鋏は私の守備範囲外なのですが、鋏コレクターだったらなにがなんで
も欲しい品でしょうね。)
 
 さて、○○万円は出せないが貢作の鋏がどうしても欲しいというそこの
貴方!
 朗報です、中山商店さんの店頭在庫に貢作の鋏がまだ少量ありました。
 普通サイズのタイプとお多福型というやつらしいのですが、お値段は
昔価格、気になる方は中山商店さんまで。
 グーグル先生曰くとにかく切れ味は抜群のようです、私自身ブログ書い
ていて貢作の鋏を一つぐらい買っておいてもいいかなと思ってしまいまし
た。(うわ~~我ながら単純だぁ。)