白鞘友の会事務局Sさんに初代千代鶴貞秀の資料をお願いしたところ、わざわざ
封書で送っていただきました。
“おっ、なるほどなるほど貞秀の小刀はやはり凄いね、そしてこれはナイフマガジン
に載っていた小刀特集の記事だ、これも送ってくれたんだぁ~。”
特集は2004年の記事、それをカラーコピーでわざわざ送っていただきました。
いやほんとありがとうございました。
その特集を眺めていたら気になる小刀が載っていまして、前にSさん所有でご紹介
したことがある先代の梅心子圀光の小刀で「池の柳」。
関西の刃物屋さん所蔵ということなのですが、「池の柳」欲しかったのですよね。
もう40年以上前の小刀ですから入手は難しいと思っていました。
記事も10年以上前ですから、それでもダメもとで問い合わせ電話だけでもしてみよ
うと思い電話してみると・・・・・・。
なんと在庫があるとのこと。
いや聞いてみるものですね、ナイフマガジン掲載が13年前。まさか在庫がまだあ
るとは思ってもみませんでした。
しかも姿形は同じだけれども「湖」と銘が切られている物もあるとのことでもう大変
初めは姿形が同じであれば「池の柳」だけでいいやと思っていたのですが、ここ
で「湖」を見逃したら後々絶対後悔すると考え、両方とも注文しちゃいました。
お店の方に聞いたのですが昭和49年に仕入れたのではないかとのことです。
現物は良いです、先代梅心子圀光入念作だけあって量産梅心子の小刀とはまっ
たくの別物。
これだけ良い物が40年以上も店在庫として残っていたなんてまさにミラクルです。
今回は「湖」のほうをご紹介いたします。
「池の柳」はまた後日。
地金と刃金は残念ながら不明。
箱書きの筆跡が「池の柳」と明らかに違うんで
すよね。
それと「湖」の銘切りも2種類あるようですとの
お店の方の話でした。
ということは箱書きと銘切りは複数人で分担し
ていたということですか?
まあとにかく諦めていた梅心子圀光の小刀を
入手(しかも2種類も)でき嬉しいです。
それとSさん本当にありがとうございます、おか
げで良い小刀を手に入れることができました。