ヤフオクその続き。

 前回ヤフオクに出品されていた中古の小刀で重房銘のものがあったというこ

とを書きました。

 その後、白鞘友の会事務局Sさんに連絡をとり重房の小刀について聞いみま

した。

 色々と隠れ情報を教えていただいたのですが、私なりに考察いたしますと、

あの重房の小刀はやはり三条の包丁鍛冶重房の小刀ではないかと思います。

 しかもごく初期の物で昭和40~50年代ではないかと。

 そのことをあのヤフオクの画像から読み取り24,000円まで競り上げた落札

者の方は凄いですね。敬意を表します。

 やはり知識のある人は凄い。

 そしてですね、先週のヤフオクでも面白い小刀があったのです。

 こちらも中古の小刀3本セットでの出品。

 2本は鞘付きの横手小刀で確か梅心子と私の知らない鍛冶屋さんでした。

 そして残りの1本が切り銘でなんと「重延」。

 銘からすると会津名工「重延」の小刀のようです。

 会津の重延と言えば、帝国ホテルの料理長 村上信夫氏が愛用し、日本一の

切れ味と絶賛した包丁の鍛冶屋さんです。

 昭和57年に重延は亡くなり、もはや入手が難しい包丁となりました。

 在庫を持っている店舗も非売品扱いにしている所が多いようです。

 時々市場に出てくる物がありますが重延の包丁だと40万とか50万円と

いった高額な値段になるようです。

 小刀はそれほどの高値にはなりませんが、今ヤフオクで出ているもので10

万円ちょいで出品されている物がありますね。

 今回中古小刀で出品されていた重延ですが、おそらく出品者は会津の重延

の小刀だとは認識されていなかったのではないでしょうか。

 落札された方はおそらく気がついていたと思います。

 ただし落札額は1万円弱でした。

 状態が悪かったのです、かなり使い込まれていて刃の部分も変な研ぎをされ

ており元々の所有者は普段使いの小刀として重延の小刀を使っていたようで

す。

 なんという使い方をとも思いますが、道具というのはそういう風に使われて

減っていき最後は無くなってしまうのかとも思いました。

 願うならば落札者の方がちゃんとお手入れをしてあげてくれればいいなと。

 私、私も落札を狙おうかなと思ったのですが、別に欲しい小刀がありまして

現在は余計な出費はできない状態です。

 ちょっと悔しいです。

 さらに先日終了したこちらはメルカリ。

 なんと幸三郎の刳り小刀が左右対で65,000円で出ていたのです。

 一応こちらも中古で出されていましたが、ちょい錆があるということで、裏

のスキの部分にも傷があります。ですが全体的には程度良好といった感じで

す。

 これはかなり心が揺れました。

 画像がハッキリしていないのですが、おそらく直の刻印に幸三郎の切り銘。

 左右対で65,000円はかなり安い。

 欲しかった~~!でもお金がないので泣く泣くパス。

 恐るべしメルカリ!

 このところのネット関係、なんか凄い小刀がバラバラ出てきてオジさんと

してはワクワクドキドキなのですが、最後はやはり資金の問題でした。

 良い子の皆さん、皆さんは無駄遣いを止めましょうね!

 (家庭円満の為です。)