刀と軌道。

 今日は居合のお稽古。
 このところ仕事が忙しく2週続けて稽古を休んでしまいました、この時期
に仕事が忙しいのは異例なのですが。
 さてさて今日は模擬刀と真剣を持参、真剣は長船倫光。
 いつものように初めは模擬刀で制定居合、古流と抜いて途中で真剣に
チェンジ。
 ちょっと右肘の調子が悪く、血振りをすると刀がぶれてしまいます。
 でも真剣を使うとア~ラ不思議、良い感じで刀が振れるではないですか。
 実はこの倫光君、抜き身の重さは模擬刀より若干軽いのです、しかも
バランスが良いので抜いていて楽、刀身重量は軽すぎな感じがするくらい
です。
 
 一通り抜いたところで同門の方に声をかけられました。
 「鉄蔵さん刀途中で変えたでしょう、その刀だと振っていて軌道がハッ
キリ見えるんですよね。振りも大きく見えますよ。」
 「えっ、そんなに違います、軽いのとバランスが良いのとで振りやすいの
は振りやすいんですけどね。」
 言われてビックリ、傍から見ていて違いがはっきり出るほどとは。
 改めて刀との相性というものが大切なのだと実感。
 刀に自分を合わせるか、自分に合った刀を探すか、なにぶん高価な物
ですからなかなか難しいですよね。