錆びた小刀

 小刀を一つ入手しました。
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 結構酷い状態でしょ、錆錆でしかも一部深くはいっているような感じ。
 でも買っちゃいましたよこれを!!
 これを購入するにあたってのアドバイスを白鞘友の会事務局Sさんからいただきました。
 「これを買う人は、まずこの小刀の価値が判ること、そして手入れができる人でなければ買っちゃダ
メ。誰も買わないのであれば私が買っちゃいまぁ~~~す。」
 ということでしたので、
 この小刀の価値は判るつもりですし、手入れもなんとかなるでしょうから私が買っちゃいました。
 (価値はともかく手入れについては明らかに見くびっていたことをその後思い知るのです。)
 とにかく錆落とし、いつものようにワイヤーブラシとサビトールの出番です。
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 ひたすらゴシゴシやっていたら銘がでてきましたね~、
 表銘:「機敏視事断行」
 裏銘:「双龍子行慶」
 さてこの双龍子行慶とは誰でしょう?
 答えは、群馬県桐生市にて作刀されていた刀匠です。
 明治生まれの方ですから既に亡くなられており後継者もいなかったようですが、ネットオークションや
で時々この方の作品を見かけます。(刀剣のほうですが)
 小刀には銑が横にかけられており刀匠らしい作りとなっており銘も立派に切られています。
 さらにゴシゴシやって錆落としをしたのですが、案の定、錆が深くはいっている部分がありました。
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 銑がはいっているのは真ん中あたりまでですね、とにかく錆を全部落としたので銀の磨き地のような
小刀になりました、ほんとこれをどうしよう? (銑のはいっている部分の錆が特に酷かったです。)
 銑のはいっている部分は黒染め液かガンブルーなどを使って染めようかと思っているのですが、イメ
ージ的には、
イメージ 7このポストカードの左の小刀が行慶の作ですが、こんな
感じに仕上げられませんかねぇ~~。
黒錆をうまく付けられるといいのですが、方法が今一
分かりません。
まあのんびり時間をかけて考えるか?
一気にガンブルーでいってしまうか?
悩むところです。