双龍子行慶の小刀

 双龍子行慶の小刀のお手入れをどうしようか?と悩んでいましたが手っ取り早くガンブルーで仕上げてみること
にしました。(悩んだのは一晩だけかいという突っ込みは置いといて。)
 ガンブルーは前に使用した物が残っていたのでそれを使用。
イメージ 1銑が入っている下側の部分にガンブ
ルーを塗布しては布でふき取りを
数回繰り返しました。
ガンブルーというのは塗るとすぐに
鉄と反応して面白いように黒くなりま
す。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 2だいたい黒くなったかなぁ~~となったらスチールウー
ルでこすって塗りむらを落とします。
このままほっておくとすぐに、赤錆がでますのでオイル
スプレーを吹きつけて仕上げ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 ガンブルーでの仕上げが終了したら刃も一応砥いでみました、これで今回の作業は終了。
イメージ 3イメージ 4
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 5イメージ 6 錆が深く入り込んでいる部分はやはりガンブルー仕上げをしても目立ちますね、ちょっとカッコ悪。
 双龍子行慶についてさらに調べてみました。
 本名は田口経雄、明治43年生まれ。
 実はこの方鋸鍛冶だったのです、四代目中屋熊五郎、群馬の名工です。
 戦中は時節柄刀匠として軍刀を鍛え、戦後は鋸鍛冶として再スタートを切ったのですがこれまた時代の流れ
で鋸が売れなくなりなんとサッシ屋さんに転業したそうです。
 昭和57年とかの年紀がはいった刀もありますのでサッシ屋さんのかたわら鍛冶としても活躍していたのでしょ
う、亡くなられたのは平成8年、後継者は無く群馬の名門鋸鍛冶中屋熊五郎は四代目で絶えました。