3週間ほど前、居合いの稽古をしていましたらなんとなく鯉口のあたりに違和感が。
鞘を点検してみたらなんと鯉口の下あたりから塗料の割れのようなのがツーッと一筋入っているではありませんか。
“やばー。この刀も相当古いからなぁ、鞘に割れ入っちゃったかなぁ。”
と少々焦りながらもその日の稽古はなんとか無事終了。
帰宅して鞘を仔細に点検してみると、鞘自体の割れはそんなに酷いようではなく、塗料面に割れができているような感じです。
さてどうするか?
選択は三つ。
第一は新しい刀を買う。(そんなお金は今ありませんので即、却下。)
第二は鞘を買う。(仙台市内で鞘だけを売っているお店を私は知りません。)
最後は鞘を自分で修理する。(これしかないか。)
消去法で自分で鞘の修理をすることになりました。
鞘の修理でネット検索するとけっこうブログにその方法をアップしている方も多くそれ
らを今回は参考にさせていただきました。
まず割れている部分の塗料
をヤスリで削ってみました。
ちょうど鞘の合わせ目に
クラックが。
割れている部分にタコ糸を
ぎちっと巻きつけ(籐を巻い
ている方もけっこういます。)
上から木工用ボンドをべた
べたと塗りこみます。
(タコ糸巻く前に割れ目に
もボンドは塗りこんでおきま
した。)
ボンドが乾いたら、鞘の部分
にマスキングテープでマスキ
ングし、昨年使用して残って
いたカシュー塗料の黒をタコ
糸に塗ります。
本当は漆が良いのでしょうが
かぶれるのが怖いのと本漆
は高いので今回はカシュー
を使用。
後は乾くのを待つだけ。
しかしこのカシュー塗料、臭
いがけっこうキツイですね。
二日間放置したあとマスキングテープを剥がして出来上がり。
なんとか形になりました。
刀身を入れてみるとこんな
感じ。
後は実際に稽古で使用して
みてどうなのかを検証してみ
ます。
今度の土曜の稽古にはこの
鞘を使用してみます。