重延の小刀

 先週、先々週と所用が入り居合いの稽古を休んでおり本日は二週間ぶりの稽古と
なってしまいました。
 台風が去りやっと秋らしい気候となり稽古をするには絶好のシーズンです。古流の技を重点的に磨いていきたいですね。
 
 稽古終了して午後はいつもの刃物屋さんへ。
 「ぼくのナイフ展」以来です。
 「面白い小刀がでてきたよ。」と開口一番、何本かの小刀を社長に見せていただき
ました。
        イメージ 1                                         イメージ 2
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
                                                             イメージ 3       イメージ 4                         
 会津の包丁鍛冶として有名な“重延”です。(大工道具やその他の物も作っていた
ようです。鉋も有名ですよね。)
 帝国ホテルの料理長だった村上さんが重延の包丁を愛用していた他、京都の
条流包丁道でも使用されていたとのことで、こちらの包丁は一丁40万円したとかしないとか?
 初代重延は30年程前に亡くなっており二代目もすぐに亡くなり、会津重延の銘は
現在は絶えています。
 したがいましてこの小刀自体も当然30年以上前の物で、重延の作品自体現物を見るのは私は初めてです。
 よくもまあ重延の物が出てきたなと感心してしまったのですが、この小刀わりと薄
手で切り銘の感じが非常にいいです。
 当然ながら譲っていただきました。
 こんなの逃したら次のチャンスはいつのことやらです。 
 今回は非常に珍しい小刀を手に入れることができました。