刀の拵

 本日は仙台大観音プラザで骨董市が開催されており例によって行ってみたのですが今日は仙台物の刀装具に詳しいAさんにお会いでき、以前手にいれた錆身の入っていた刀の拵を見ていただきました。
 
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拵の状態はけっこうボロボロですが三つ引きの家紋もはいっている真ちゅう金具が
ついていますので伊達家関連ではと私は推測していたのですが。
Aさんの見立てとしては、
 「そんなに古い物ではないんじゃない、おそらく幕末くらいかな。山屋敷系かもしれ
ないね。(伊達藩の下級武士が内職で刀装具とかの金具を作っていたそうです。山
屋敷というのは地名で、山屋敷ぞうがんとか呼ばれていました。現在はこの山屋敷
ぞうがんの技術は無くなっています。)清近の鍔もついていたのだろうから仙台物に
は間違いないと思うけれど、量産品かもしれないね。」
 とうことで大体の素性は判明したのですが、もうちょっと状態が良ければね~
 まあおそらく伊達家の下級武士の持ち物だったのではないかな?と推測するので
すが、上級の武士の物であれば金具類は赤銅とかになるはずとのこと。
 あとは現在研ぎにだしている刀自体がどの程度の物なのかということですね。
 
 今日の骨董市では特に購入したものはなかったのですが、無銘の月山の刀が販
売されていました。
 長さが二尺五寸と長寸で反りは四分、ちょっと浅いような感じでした、一応日刀保
の鑑定書がついており値段もそれなりにまあまあ安い価格に設定されていたようで
すが、
 近くにいた刀に詳しい人が、
 「鉄蔵さんこの刀安いとは思うよ、でも鑑定書にお金をだす、それとも刀にお金を
だす。」
 あまりにも意味深な言葉に思わずウ~~ン。
 無銘の二尺五寸の古刀として考えても値段的には安い設定にはなっていましたが
やはりウン十万円、なかなかですね。