千代鶴貞秀「小烏丸」

 少々遅くなりましたが、皆様明けましておめでとうございます。

 今年の初詣は石巻の零羊崎神社でした。

 御朱印も頂いていますので、そのうちにご紹介いたします。

 新春一回目にご紹介する小刀は千代鶴貞秀、初代の小刀「小烏丸」です。

 

 初代千代鶴貞秀の小刀は近頃ではあまり見なくなりました。
 初代は鉋中心に製作していましたから、小刀自体製作本数少ないですからね。

 さてこの小刀、面白いのが箱が共箱ではありません。

 

 なんと鉄枝という小刀の箱です!!!

 元々この小刀はいつもの刃物屋さんから購入したものなのですが、なかなか面白い

エピソードがあります。

 こちらの小刀は、いつもの刃物屋さんのご主人が直接千代鶴貞秀の工房に行き、

仕入れて来たものだそうです。

 その際桐箱がなく「その辺の箱持っていけ。」となってこの鉄枝の箱入り小烏丸 

が誕生したそうです。

 箱には昭和五十五年の裏書きがありますのでこの小烏丸もだいたいそのあたりで

製作された物と思われます、今から40年も昔の小刀ですね。