昨日、居合のお稽古をしていて先生から言われたことは、
「高段者を目指すなら品格のある居合をしなさい。」
”品格のある居合”・・・・非常に難しいテーマですよね。
私の場合、いまだに姿勢が前傾姿勢になっているよと注意されますし、昨日
なんかは同門の方に、
「鉄蔵さんの場合、技はいいんだけど抜いた後の残心、そして後ろに下がる
時パタパタっとした感じなんですよね。残念なんですよね~~~。」
ウワ~~ッ、残念な居合になっている!
稽古日は週一ですから平日の稽古時間をもうちょっと取らないとダメです
ね、こりゃ。
ちょいと凹んでいますが、今回の小刀はすごいですよ!!!
千代鶴貞秀の小刀、しかも初代の貞秀です。
左右対の小刀で、「阿吽」、磨き地です。
箱も立派です、平成七年の作ですね。
裏には「阿吽」の文字がキッチリと刻まれ、一言で言うとカッコいい小刀。
良いですよねー、本当に良いですね~。
これだけの出来の小刀にはそうそう出会えません。
小刀というとこういった美術品、工芸品的なモノと、日用品、消耗品として
砥がれて最後は無くなっていく小刀。
私としては両方とも日本の手道具として魅力があります。
でも最近、ある刃物屋さんの社長とお話する機会があったのですが、今の
日本では鋼を鍛接して刃物を作ることができる職人さん自体が居なくなりつつ
あるそうです。
小刀というと利器材を使ってパカパカ作っていくのが主流となり、鍛冶で
使用する鋼材そのものが手に入りにくくなっているとのこと。
鋼材の生産ロットが大きく個人の鍛冶屋さんでは手に負える量ではないと
のことでした。
職人さんの高齢化と共に大きな問題ですよね。
私が和物、特に小刀に興味を持ち集め始めて数年経ちますが、その間、
職人が亡くなったり、色々な理由で廃業したりと日本の鍛冶屋さんがドンドン消えていっています。
ちゃんとした小刀を入手できるのも今が本当にラストチャンスなのかもしれ
ません。