前回のブログで「いろは切出し」のことを書きましたが、今回その藤沢刃物店に行ってきました。
山形市内にお店は在ります。
仙台からですと一般道を使うと車で1時間半位、行ったことが無い場所ですと車にナビが付いていてほんと良かったと思います。
(前の車はナビを付けていなかったので地図とにらめっこです。)
今年の夏で工場を閉鎖し、現在は在庫一掃セールをしているようですので、
一心堂義近ブランドの刃物はお店にある物だけとなります。
お店のほうは女性の方がやられており、お父様が工場で刃物を作るという
形だったのが、もう八十歳を過ぎ高齢の為工場を閉鎖。
一時期は台湾へも輸出していたそうです。
「お店は閉められるのですか?」
と尋ねたところ、
「どうしたらいいと思います。」
と聞かれてしまい、ちょっと困ってしまいました。
とにかく在庫がまだまだあるのですぐに閉店とかは考えていないようです。
店内在庫は鑿、鉋、彫刻刀、包丁等鍛造刃物が沢山、そして注文打ちで作っ
たのでしょうか?用途がよく分からない刃物もあります。
私の場合は小刀目当てですので小刀中心に見せていただきました。
刃金は青紙、地金は極軟鉄。特に変わった鋼材を使用したりはしていない
ようです。
在庫はかなり売れてなくなっているようで、7分の小刀などは左しかなかっ
たりとどうしようかなぁ、せっかく来たのだからなにか買っていきたいよな
と思案していると。
お店の方が奥のほうから、
「これだいぶ昔のやつですけれど。」
と言ってだしてくれたのがこれ、
お店の方は”接木刀”(セツボクトウ)と呼んでおり紙箱にも接木刀と記載
されていましたが、いわゆる接木小刀でしょうか?
幅が30㎜と大振りで、実用本位という感じの小刀です。
こちらが柄が直で、曲がりもありました。
値段もそれほど高くなかったのでこれに決定!
色々と話を聞いてみますと、注文打ちがけっこう多かったようで、工場を
閉鎖する前だったら地金に和鉄を使った小刀を注文したかったなぁなどと
思ってしまいました。
遠くからお店を訪問する場合は営業時間や定休日などありますので、事前
に確認を入れておいたほうが良いと思います。
駐車場がお店と道路をはさんで斜め向かいにありますので車で来る場合も
安心です。