ヤフオクで剣鉈を落札してしまいました。
このところ王道の小刀ルートを外れ、脇道にばかり入っていきます。
なんでだろう?これも出会い???
今回入手したのは野村俊信の剣鉈です。
野村俊信と言えば、三代善作の弟子として有名。
私は小刀を一つ持っていますが、地金が墨流し。
今回入手した剣鉈も墨流しの地金です。
墨流しの地金が見事です。
刃長は29㎝ほどで、持ってみると軽いです。
思いのほかに軽いです、しかも良く切れます。
今回荷物が届き、すぐにオイルを塗って手入れをしたのですが、布でオイルを
拭ったら布がスパッと切れてました!!怖~~~~。
この剣鉈ですが、非常に安く落札できました。
剣鉈はあまり人気がないのですかね?一番の理由が、“商品に難あり”での出品
だった為でしょう。
確かに刃の部分にクラック、日本刀で言うところの刃切れのようなのが見うけ
られます。
でも言われてやっと分かるくらいの薄いクラックでしたので、ある意味買い得
だったかもしれません。
野村俊信のこれだけの大物作品は滅多に手に入れられません。
しかし和式刃物の評価というのは、一部の職人以外は非常に低いような気が
します。
特に廃業した方とかは忘れ去られてしまう方も多いのでは?なんてことをこの
頃思います。
もう少しデータとして体系的に残せればいいのですが、日本刀と違って大工
道具とか生活に密着した刃物は難しいでしょうか。