碓氷健吾さんの小刀をようやく手にいれました。
新潟の鉋鍛冶として有名な碓氷さんですがやはり鉋鍛冶ですので小刀の製作本
数は少なく、しかも近年は体調を崩されたということで製品自体が出来てこない状況
です。
私がよくおじゃまする刃物屋さんに残っていた最後の碓氷さんの小刀を今日やっと
引き取りに行くことができました。取り置きをお願いして半年、やっと代金の工面が
できました。
この小刀、右と左の二本組です。
「剣雲夢」の銘があり、昭和六十年十月の年期がはいっています。
刃物屋のご主人の説明によると、この二本組の小刀は三組作られているそうなの
ですが、この「剣雲夢」の銘がはいっている物はこれだけなのだそうです。
「価値観の高い商品だよ。」とのことですが、そりゃそうですよね世の中にこれ一組
だけなんですから。
この「剣雲夢」の銘ですが、この刃物屋のご主人が碓氷さんにオーダーして付けたものだそうで、箱書きに剣雲夢の名の由来をご主人がしたためています。
これらの画像を見て、あれっどこかで見たことがあるぞと思った方がいるかもしれ
ません、この小刀数年前にナイフマガジンに掲載されたことがあり、現物ははっきり
言って良いです。名品です。
この小刀を入手しましたので、しばらくは新しいものの購入は控えなければなりま
せん。今回そうとう無理をしてしまいました。
