坂光の小刀。

 先日の土曜日は居合の稽古始め。

 12月は仕事が忙しく丸々1ヵ月稽古を休んでいますのでほんと久しぶりで

す。

 制定居合中心に稽古していたのですが、変な癖というかダメなところが出て

きました。

 特に1本目と2本目、古流と制定居合がごっちゃになっていたのです!!!

 居合あるあるですが先生の指摘で判明、

 「家でも、刀を持たなくてもできるから稽古するように。」

 とのことで、現在家でも刀を持たずに制定居合をやっています。

 なにしろ刀を持ったら壁や天井に傷つけてしまいますので。

 今度の稽古までに修正しなくては。

 

 さて、そろそろお正月気分が抜けてきましたが、今年はコロナの影響で休み

の日は家!、買い物は必需品のみ!となっていたのですが、自分へのお年玉で

1本だけ小刀を購入、「坂光」の小刀です。

 坂光というと実用小刀の代名詞、先代坂光の小刀は私も数本持っております

が、今回の坂光は増田切出工場製の物だと思います。

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 普通の坂光の小刀ではなく、積層格子模様の小刀です。

 全長が21.5cmあり通常の坂光の小刀に比べるとかなり大きく感じま

す。

 もともとこの小刀を知ったのは、”三条ものづくり学校”というネット記事で増田切出工場が取り上げられており、その中の画像にこの積層格子模様の小刀がチラッと写っていたのです。

 坂光の小刀にもこんなのがあるんだぁ~というのが感想だったのですが、

刃物屋さんのネット通販で偶然その小刀を発見、しかも年末セールで少々

割引も入っていましたので購入。

 オーダー入れたのが年末ぎりぎりだったので年明けすこししてから商品が

届いたというわけです。

 商品説明では積層鋼を使用しているようで、実用小刀ではなく見せる小刀、

工芸品的性格の小刀だと思います。

 ダマスカス鋼のような感じに仕上がっておりますが、裏スキの部分はもう

ちょい仕上げに気をつけていただきたかったです。

 多少スクラッチが入っています。

 まあ軽く砥石をあてればいいだけなのですが、気になると言えば気になり

ます。

 それとこちらは桐箱ではなく紙箱入りです。

 紙箱といっても黒のお洒落な感じの紙箱でして、これも意見が分かれるところでしょうか、やはり小刀といったら桐箱だよと思う人も多いと思います。

 ただ増田切出工場さんは鉛筆削り用の小刀を作ったり色々と挑戦されている

ようです。

 この積層格子模様の小刀以外にも入念作の小刀があるようですので機会があ

れば是非入手したいと思っているのですが、どこで売っているのかが分からない。

 なかなか悩ましいです。
 

鹽竈神社初詣。

 皆さん明けましておめでとうございます。

 早いものでもう1月4日、私は今日から仕事です。

 今年はコロナのことを考えて実家には帰省しませんでした。

 初詣も元旦は混んでいるだろうと思い、昨日鹽竈神社に行ってきました。

 ついでに毎年恒例の鹽竈神社博物館での刀剣展も。

 三日にもなれば参拝の人も少なくなるだろうという考えは、はっきり言って

甘かったです、大甘でした。

 神社へと行く道路自体が超渋滞。

 これはダメだといつもとは違う駐車場になんとか車を停めて神社を目指した

のですが、目のまえには石段がはるか先まで!!!!

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 ここまで来た時はもう息も絶え絶え。

 鹽竈神社には毎年参拝に来ていましたが御朱印を頂くのは初めてです。

 通常のとお正月向けの2種類ありまして各500円の初穂料でしたが、せっかくですので両方ともいただきました。

 時節柄書置きだけでしたが、志波彦神社鹽竈神社が一緒になっています。

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お正月限定の御朱印

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 限定の御朱印は謹賀新年の文字と寿の文字が金というのがこれまた立派

というか、お正月らしいゴージャス感があっていいですね。

 

 さて今年も鹽竈神社博物館での刀剣展を見てきました。

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 今年は「御神宝刀剣展」ということで、鹽竈神社に奉納された刀剣を展示

していました。

 例年ですともうちょっとテーマがあるのですが、今年は推測ですがコロナの影響でちょっとこじんまりとした展示になったのでは?

 昨年までは館内に日本刀剣保存協会の方がいて展示品の説明をしてくれてい

たのですが、今年はさすがにいないようです。

 奉納された刀剣ですので地元の刀匠の作品が多いのですが、当然「国包」

「安倫」「永重」等々は必須展示品。

 そして今年も見ることができました「来国光」、これを見ることができた

だけでも入場料を払ったかいがあったというものです。

小田久山の小刀。

 今日でやっと仕事納め、今年の年末はけっこうハードモードでした。

 日曜日の出勤も有りでもう体がグダグダ。

 先日のことです、帰宅して夕食を摂りちょっとのんびりとしていたのですが、パソ

コンを起動させて画面を見ているといつの間にか刃物屋さんの通販サイトへ。

 知らず知らずのうちに購入ボタンを押していました!

 怖いですね~、怖いですね~。疲れは人間の正常な判断力を奪ってしまうようです。

 という訳で小田久山の小刀を購入してしまいました。(嘘のような本当の話です。

あまりに疲れてしまい思わず現実逃避してしまったようです。)

 小田久山さん、この方刀匠なのですが、私なんかはクザン小田というカスタムナイフメーカーとしてのほうが馴染みがあります。

 ラブレスの助手としてラブレスナイフを作っていたそうです。

 その後ラブレスから独立して日本のカスタムナイフメーカー、その後刀匠となった

ようです。

 今は刀匠としてのほうが有名なようで、大部前にテレビにも出ていたような記憶があ

ります。

 私が購入した小刀は「久山」と銘が切られていますから刀匠として製作した小刀なの

ですかね?

 銘が英語でKuzanと切られている小刀もありましたのでそちらはカスタムナイフメー

カーとしての製作なのでしょうか。

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 画像では分かりにくいですが、地は赤みがかった色です。

 鋼を熱して赤くなりかけた時のような色、そんな感じの赤です。

 非常に変わった地の色ですね。

 鋼材は何を使用しているのかは全く分りません。刃紋がちゃんと出ていますから利器材ではないでしょう。

 プロフィールを調べてみたら小田さんはもう78歳くらいのはずですから今後はなかな

か作品が出来てこないかもしれません。

 小田さんの作品は一つ欲しかったのでちょうど良かったのでしょう。

 年内のブログ更新は今回がおそらく最後となるでしょう、皆様よいお年をお迎えください。

小刀の切れ味。

 会社から帰宅後、小刀の手入れをしました。

 ちょっと放置していた小刀があったので、それを取り出し布に刀剣油を付け

て丁寧に拭います。

 丁寧にやっていたつもりなのですが、手をちょっと滑らせて小刀の刃が右手

の人差し指に触れてしまいました。

 ”あっ、やっちゃったかな。”

 痛みはそれほど無いのですが、指を見ると横線がスゥ~ッと入っています。

 まあそれほど大したことはないだろうと思っていたら・・・・・血が滲み出

てきてそれをティッシュペーパーで拭うとまた出てくる。

 血が止まりません、やばいやばい何とかしないと、思っているうちに人差し指は血まみれにのスプラッター状態。

 嫁さんはなにバカなことやっているんだかと一切手助け無し。(冷たいよ

~~っ。)

 指に傷薬をつけてカットバンを巻いてなんとかしましたけど、和物はよく

切れるを実感。

 さらに翌日、退勤時間が近づきもう大丈夫だろうとカットバンをとり帰宅

したのですが、帰宅したとたんに傷口が開きまたまたスプラッター

 ワイシャツに血がつくわで最悪。

 嫁さんそれを見て、

 「大きいカットバンにしたら。」

 それだけかい!!!

 まあ私がバカなことをしただけですからいいんですけど。

 でも本当に日本の鍛造刃物は良く切れます。

 痛みがそれほど無かったというのも驚異的。

 あれから三日過ぎなんとか傷はふさがり、今はカットバン無しの生活ができ

るようになりました。

 さすが千代鶴是秀の小刀です、良く切れます。

 是秀の小刀を手入れしていて指を切ってしまいました。(アハハハハ。)

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 是秀の「雨柳」と銘がある小刀です。

 是秀の小刀の切れ味を身をもって体験するなんて近年は私くらいなもので

しょう。(ドヤァ~~。)

 ドヤ顔は置いておいて、是秀の小刀の切れ味がいいというのは実感しまし

た。

 是秀の小刀自体の性能が良いのは勿論ですが、この小刀を最後に研ぎを入れ

手入れをしたのが土田刃物店さんとのことでしたので、研ぎが良かったのかと

思います。

 結論:千代鶴是秀の小刀はやはり良く切れます。

 

 土田刃物店さん、一度行ってみたいですね~。

 コロナの影響で東京へ行くことはままならず。

 土田昇さんとは電話と手紙でのやり取りはしたことがあるのですが、コロナ

が終息したら是非ともお店にいきたいですね。
 

「大工道具鍛冶大全」買っちゃった。

 「大工道具鍛冶大全」という本が刃物屋さんのホームページで紹介されておりどんな本だろうなあ~と興味を持っていましたが・・・・・。

 年末は仕事が最繁忙期、今回は土曜日出勤でなんとか日曜日は休めてのパターンで心に余裕がありません。

 でも何故かこの本のことを思い出し、ストレス発散の買い物ではないのですがネット通販で買っちゃいました。

 送料無料で税込み3,850円。

 本屋さんの店頭でこの本を見つけたとしても3,850円も出すのはちょっとばか

り躊躇する価格です、でもネット通販の恐ろしさ、高いとあまり感じなかった

のですよね。(感覚が少々おかしくなっています。)

 

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 発行が2016年12月16日ですからちょうど4年前。

 フルカラー本でテーマが大工道具なんていったら発行部数も少ないでしょう

し値段が高くなるのはしょうがないのかもしれませんが、私の所に来たのが

初版本、発行から4年もたっているのに初版本がまだ残っているというのは

この手の本がいかに売れないかということですね。

 そして肝心の内容ですが、予想より面白いです。

 まあ4年前の本ですから廃業されたりして現在は鍛冶場が無い鍛冶屋さんも

掲載されていますが、フルカラーですのでかなり見応えがあります。

 石社さんとかは実際にお会いして話もしておりますので、おおおっ石社さん

が載っているよとちょっと嬉しかったです。

 小刀については三条製作所と梅心子が掲載されていますが、他の鍛冶屋さん

も鉋や鑿を作る傍らで小刀もけっこう作っているのでまあまあ参考になります

ね。

 このての本って再販されことはほぼ無いですから、在庫があるうちに購入

したほうがいいことはいいですね。

 ただし少々お値段が高い、そこを納得しなおかつ4年前の本だということも

理解したうえであれば、買いだと思います。

 掲載されているのは著名な鍛冶屋さんばかりですから読んでいてけっこう

面白いです。

實光の小刀。

 ネットで小刀を検索しチラリチラリと見ていましたら、楽天市場で竹の小刀を見つけ

ました。

 値段が税込みで4400円となんか無茶苦茶安い、楽天市場に出品している店ですの

でそんな変なショップではなかろうとおもいましたが、一応ショップを検索して確認。

 大阪府堺市にある實光という包丁メーカーで製造から販売までをコンセプトにし、

ショールームも設置してありけっこう意欲的なメーカーのようです。

 楽天ポイントもちょっと有ったのでとりあえず注文。

 ところがですね、實光から返信メールが来まして、”取り寄せ品なので少々お時間が

かかります。”とのこと。

 ええっ、自社製造じゃないのかよ!と思いましたが、この値段ではしょうがないの

かなと少々がっかり。

 待つこと1週間とちょっと、商品が到着。

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 たぶん利器材ですね。一応桐箱入り。

 そして刻印を見て納得、三木章の小刀でした。

 ついでに三木章のホームページも見てみたのですが、本社が兵庫県三木市ですから

まあ堺市からはそれほど離れてはいないかなという感じ。

 商品リストを見てビックリ。

 なんと小刀が1,800円からあるのですよ!!!

 コスパは最高ですね。その一方で伝統工芸士による高級品も作っておりかなり頑張っているメーカーだなと思います。

 そしてこちらの竹の小刀、普段使い、もしくはちょっとしたプレゼント向きといった

ところでしょうか。

 三木章の小刀ですから品質はある一定ラインは保っていると思います。

 今回の竹の小刀は、ちょっと衝動買いしすぎたかなぁ~という感じです。

 でも値段からいくとかなりお買い得感のある小刀ですね。

 

諏訪神社の御朱印。

 先日秋保神社に参拝した折、帰り道で偶然見つけて参拝した神社です。

 「諏訪神社」という神社名は仙台市内には他の場所にもあり、名称としては

けっこうポピュラーなのかなと思ってしまいました。

 小高い丘の中腹にあり階段を登るのがけっこうしんどかったです。

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 拝殿はすごく歴史を感じる佇まい。

 諏訪神社は、延暦年中(782〜806)より山神としてこの地に祀られたものを、文治年中(1185〜90)の奥州合戦の際に源頼朝が祈願して勝利を得たので、家臣の伊沢(留守)四郎家景に社殿を造営させたのに伴い、建御名方命を祀り改称したものといわれその後、康正3年(1457)国分氏が再興した際に西山(御殿山)の頂より現在地へ移されたと伝えられているようです。

 

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 実際、宮城県の指定有形文化財になっておりけっこうすごい建物なのだな

と思います。

 そして上の看板にある「御殿館跡」はこちらの拝殿からさらに上に登る

こと片道15分とのことで、もはや夕方でしたので私は断念。

 看板を見ると山城跡のようですね。

 御朱印は登り口の階段の向かって左側に社務所があり、そちらで頂きました。

 書置きだけのようでしたが、日付は手書きで入れていただきました。

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 ネットでこちらの神社を調べたら、願いがよく叶う神社として有名なようで

す。

 鎮座地:仙台市青葉区上愛子字宮下40。