その1。
技が退化している。
そう進化ではなく退化。
先日、制定居合の一本目を抜いていた時先生から、
「もう一度抜いてみて。」
と言われまして抜いてみた時指摘されたことがありました。
右足を踏み込むと同時に敵に抜きつけ刀を頭上に振りかぶり切り下ろす。
教本では振りかぶる時は“切っ先を左耳に沿って後ろを突く気持ちですばやく刀を頭上に振りかぶる。”とあります。
ところが私は単に振りかぶっていたのですよねぇ~~。
制定の一本目と言えば基本中の基本、それまでちゃんと出来ていたこ
とがいつの間にか出来ていない。
なんてこったい。基本大事です。
その2。
体の回復が遅くなっている。
制定、古流を含めて右足をパンっと踏み込む技ってありますよね。
一度それらの技を集中的に稽古をした翌日、
右足の踵が痛い。
多分右足を踏み込む時、踵から踏み込むような形になっていたのかも。
そして一週間過ぎても痛みがとれません。
(疲労骨折じゃないよね???)
若い時はこんな事なかったのに歳のせい?
ほんとになんてこったい。
その3。
同門の方の拵えが凄いことに気づいてしまった。
昨日の稽古時のことです。
おしゃれ~~な刀の拵えの方がいまして、鞘の色はワインレッドで小尻
は銀製のこれまたおしゃれな物。
その方の刀を見ていた人が、
「この刀の縁と頭と鍔全部同じ模様ですね、いいですね。」
との声が!
どれどれ私もちょっと拝見、と見てみると。
鍔は鉄鍔だけど雨龍の図でなんと一作物じゃない。しかもこれ本歌、仙台
金工じゃない。”
うわ~~居合の稽古に使うようなものではありませんよ。
「これって仙台金工の金具ですよ、かなり高価なものですよ。鍔とかに
銘はあるのですか?」
と聞いたところ、分からないとのこと。
居合に使うにはもったいないと話したところ“ふふふ。”と華麗にスルー
されてしまいました。
まあ道具は使ってこそというのはあるのですが、意匠からいくと草刈清定
系、素材が赤銅ではなく鉄でしたから中級品といったところでしょうか?
それにしてもビックリ、私も草刈清定の縁と頭があるので居合用に拵え
を作ってみましょうか。
(嘘です冗談です、私にそんな勇気はありません。)