ナイフネタが続いていますが、今回は篠崎暁生さんのナイフです。
篠崎さんは、1980年よりナイフ制作を開始、2011年よりフルタイムで制作している 福岡県在住のカスタムナイフメーカーです。
安来市長賞、オールニッポンナイフショウ優秀賞を受賞するなどしており、非常に
丁寧な作品作りが特徴のナイフメーカーです。
セミスキナーのナイフでウッドハンドル、ハンドル材はカリンのコブでしょうか?
非常に丁寧な作りのナイフです。
ハンドル材が良い模様になっています。カリンのコブって模様が良いのですが、
天然材の為、板に割れが入ることが多いのです。
使用するにはデリケートな素材となります。
シースのベルトの部分にAKIOとデザインされた刻印がありなかなか遊び心があって
良いですね。
さて、このナイフを手に入れたのは2011年、篠崎さんがフルタイムのメーカーに
なられた年であると共に、東日本大震災が起きた年でもあります。
地震が起きて数か月後だったと思います、多少身の回りの整理ができ、いつもの
刃物屋さんに行く余裕ができた頃です。
御主人から震災復興のチャリティーで篠崎さんからナイフが送られて来たという
話をうかがい、現物を拝見。
一目見て非常に丁寧な作りの素晴らしいナイフだと思いました。
所謂一目ぼれというやつですか。
チャリティーだから私が買ってもいいよねと言い訳をしつつ即購入をしてしまいま
した。
自身も被災し、実家などはかなり酷い状況でしたので、そんな中でナイフの購入
というのはちょっと違うかなと思いつつ、これも縁だと強引に納得しての購入。
近頃、このナイフを手入れついでに出してみては、やはり良いナイフだと実感して
います。
近頃の篠崎さんのナイフとはブレードのロゴが違いますので、もしかするとフル
タイムのナイフメーカーになる前の作品かもしれません。
改めて色々な意味を込めて、篠崎さんには感謝です。