モキのナイフをメルカリで入手しました。
確かもう廃番になっている「Vesta」という商品です。
モキのナイフは中山商店さんの中山社長も絶賛されていた関のファクトリーナイフ
ですが、下手なカスタムナイフメーカーの作品より精度や仕上げが良いという！！
実際私も普段使いで愛用していました。
さてこのところ刃物といえば小刀等の和式刃物一辺倒だった私がなんでモキのナイフ
を買ったのか？しかもメルカリで。
これはひとえに値段の安さとVestaが入手し辛くなってきているという理由からです。
ヤフオクでVestaに4万円なんて値段をつけて出品している方もいますが、それはそ
れでちょっと・・・な値段ですよね。（実際入札ありませんし。）
Vestaの魅力は、勿論フォールディングナイフとしてのアクション。
パチン・パチンと小気味よく折りたためるブレード、そしてそのハンドルにありま
す。
今では希少となっている黒蝶貝にアバロンがインレイされています。
これだけ手間暇がかかるとファクトリーナイフとしては割に合わないのではと思って
しまいました。
実際、モキのホームページにはVestaはもう掲載されていません。
モキのVestaですが、実際に手に取ったのは初めてでしたが、流石にモキナイフ
出来が良いです。
このナイフ、一応未使用に近いということで購入したのですが、たぶん保管されてい
たのがナイフの知識が無い方だったのでしょう。
ブレードには薄い点サビ（鋼材はなんとＡＴＳ-３４でした。）、ハンドル部分にも
細かい傷、皮ケースも経年劣化が見られました。
ただし値段がまあまあ安かったので悪い評価は付けませんでしたが。
そして私のリペア作業の開始です。
ブレードとハンドルは金属磨きで丁寧に拭ったところ画像のようにほんと綺麗になり
ました。
作業した本人がビックリするくらいな感じです。
皮ケースには保革油を塗りこみこちらもお手入れ完了。
これで正真正銘の未使用美麗品となりました。
モキのナイフで黒蝶貝や白蝶貝といった天然素材を使用したモノは、生産の上がり
が非常に悪いみたいですね。
やはり天然素材の入手し辛さと生産に手間がかかるといったことで廃番品も多いと
聞いたことがあります。
刃物で小刀もナイフもと手を出すとキリがないのですが、モキナイフの廃盤商品は
チャンスがあれば入手してもいいかと思います。
