先日終了したヤフオクで面白い小刀が出品されていました。
(私は入札しませんでしたがね。)
中古の小刀4本セットのまとめ売り。
内容は無銘が1本と在銘が東重氏/清房/重房の3本。
安いようだったら入札入れてみようかくらいな感じでいたのですが、入札額
がドンドン上がっていき最終的にはなんと24,000円で落札。
エ~~ッていう感じだったのですが、普通の中古の小刀だったらこんな額は
絶対にならない、なにか高級品が混じっていたのか?
改めて商品を見てみると無銘は写真でみてもよく判らない、東氏重は聞いた
ことないのだがなぁ、清房は確か新潟あたりの鍛冶屋さんだっけ?でもそんな
に高そうな小刀でもなさそう。
そうすると残りは重房。
重房といえば越後三条の有名な包丁鍛冶。
でも銘切りが今の重房と違っていたので私はスルーしていたのですが、こん
なに価格が上がるということは重房の古い時代の小刀。
飯塚解房さんあたりの小刀でしょうか?
入札額が跳ね上がっていたということは、分かる人がいて競ったということ
ですかね。
どちらにしても中古の小刀を24,000円まで競り上げてでも手に入れる価値が
あったということですね。
因みに銘は「登録(刻印)重房作(切り銘)」。
前長が223mmと大振りですので刃に研ぎをいれて手入れをすればかなり
良くなると思います。
落札した人はおそらく手入れをする前提とは思いますが仕上がった状態が
どうなるのか非常に興味があるところです。