以前、刀匠の早坂さんに研ぎをお願いしていた刀が研ぎあがったという連絡をいただき、早速今日受け取りに行ってきました。
なかなか良い感じでしょう。
地は板目に杢が混じっている感じです、姿形は片手振りのような。(刃長が60.8㎝
反り2.2㎝なのでそんな感じですか。)
刀の出来はなかなか良いではないですかと、けっこうホレボレと見ていたのですが
この刀、銘からすると下原物かなと思っていたのですが、なんか違うぞ。
早坂さんの研いでの感想は、
「傷気も無くしっかりしていて良い刀だと思います。刃紋も一部飛び焼きのようにな
っていて面白いですね。銘はしっかり切られていて偽銘の感じはしないのですが。」
とのことなのですが。う~~ん。
そんなこんなお話をしていると、なんと日本刀剣保存協会の方々がぞろぞろと三人
も早坂さんを訪ねてきたではないですか!
近くまできたから寄ったとのことなのですが、当然私の刀も見てもらいました。
果たしてその結果は。
「北国物ですかね、藤島かな?茎の形からすると下原物ではないですね。時代的には末古刀ですかね。上工ではないですが、なかなか良い刀だと思います。」
「藤島?藤島ってどこの刀工ですか?」
「藤島は福井の刀です。福井は京都にも近く、海運も盛んでしたから刀の生産が
盛んでした。」
そう言えば福井は現在でも武生とかは刃物生産が盛んですよね。
結論で言うと偽銘なのかというと、
「研究してみては、鑑定にだしてみたらいかがですか。」
下原物ではない藤原広重という刀工がいるということなのですかね?
ウ~~ン解りません。
終いには
「あなたも日刀保に入会しませんか。」
勧誘されてしまいました。