鍔を落札。

 先週、ネットオークションで鍔を一つ落札いたしました。金額的には3,250円という低価格、鍔の内容もあまり状態のよくないものでしたが、ちょっと自分でいじってみよ
うかと思いとにかく低価格の物を狙い落札。(公元堂さんのブログの影響ですか
ね?)イメージ 2
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 直径7㎝ほどのうすよごれた鍔です。象嵌が多少残っています。 
 これのまず汚れを落とそうと「激落ちクン」という台所用品を使用しましたがスポ
ンジに研磨剤がはいっているような感じの商品ですので錆までは落ちませんでした。
こうなればもうスチールウールやスポンジ式の錆落としを使用。
 この段階で気がついたのですがどうやら一度錆落としを試みた形跡が!銀色の
地金が見え、責め金の部分もやけにピカピカしています。
 さてこの先をどうするか刀装具に詳しいAさんにアドバイスをいただこうと東照宮
(第四日曜日は東照宮で骨董市がありAさんも必ずいるはずです。)
 予想通りAさんを発見、鍔を見せてアドバイスをきくと。
 「またこんな物買って、俺だったら千円でも買わないよ。なにこれを色付けしたい
って?タンニンだよ、タンニン。お茶で煮込めばいいから。でも何回もだよ。ガンブ
ルーなんか使っちゃダメだよ。ほんと無駄使いばかりして。」
 と強烈な忠告もいただきました。
 とにかく家に戻り鍔を日本茶で煮ることに。
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 そして下の画像が一度煮て乾かしたものです。
 
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 南蛮鍔のようです。布目象嵌の跡があり状態が良ければけっこうな品だったかも
しれません。
 お茶で煮込んで乾かしを根気よく繰り返し、色づけをしてもうちょっと見れる状態に
したいと思います。