本日以前行ったことのある日本刀美術館の「中鉢美術館」を再度訪問。
岩出山に到着したのがお昼ちょっと過ぎでしたので、まずは腹ごしらえ。近くに手
打ち蕎麦屋さんがあったのでそこで食事。
薬味が5種類ついた冷たい
蕎麦をいただきました。
新蕎麦とのことで、非常に
こしがありなかなかグー。
中鉢美術館では特別展を開催しており、「伊達の書画と甲冑展」ということで伊達
家ゆかりの書や屏風、甲冑が展示されておりぜんぜん知らずに行ったのでちょっと
ラッキーな感じです。
伊達の書画と甲冑展-
伊達政宗着用の鎧を作った甲冑師作の物だそうです。
まん中が凹んでいるのが判るでしょうか?
これはこの甲冑を注文主に納品する前
に、鉄砲で撃ち弾が貫通しなかった証拠
です。
逆に貫通したものは納品されなかったそ
うです。
一種の品質検査でしょうか?
この甲冑は弾痕が1ケだけですが、3ケ
ついているものもあるそうです。
さて今回中鉢美術館を訪れた理由が一つありまして、以前ブログにも書いており
ますが5月に居合の稽古用に真剣を一振り求めました。(二尺三寸九分、無銘摺り
上げ、細直刃。)
この刀見せる人見せる人異口同音に
「この刀を居合に使うのはもったいないよ。」
「この刀を居合の稽古に使うなんてとんでもない。」(使う本人が未熟ですのでもっ
たいない、刀に傷をつけるという意味でしょうか?)
これだけ言われてしまうと本人も少々不安になり、中鉢さんにもし見てもらえるなら
ばと思い、美術館の再訪となりました。
幸い館長の中鉢さんはいらっしゃり、理由を説明したところ心よく「いいですよ拝見
しましょう。」と快諾していただけました。
早速刀を見ていただいたところ、
「古刀ですね。良い刀ですよ。通の刀好きが好むものですね。刀の評価を5段階で
表すとしたら、普通そこらへんにある刀を2とするとこの刀は3~3.5の評価です。
もっていて自慢できる刀ですね。」
“ええ~そんないい刀だったの。”とてもビックリ。
さらによく見ていただくと、あくまでも私見ですがということでしたが、
「時代は南北朝から下がったとしても室町初期。古三原または手掻ではないです
か。この刀を居合で使うのはやはりもったいないですね。私の希望ですがまずは
白鞘を作って保管していただき、拵えはつなぎを作っていれて保管されたほうがい
いですね。お子さんやお孫さんにもつたえていってもらいたい刀ですよ。」
あまりの高評価に本当にビックリ。この刀を居合の稽古で使おうとしていたわけ
ですから、無知というのは怖いですね~。縁あってこんな素晴らしい刀を手にする
ことができたわけですから、大切にせねば。