日本刀発掘アルバム

 『日本刀発掘アルバム』という本を読みました。
 簡単に言うと愛刀家の方々の所蔵刀紹介本なのですが、読んでいてなんか時代
感覚が違うぞと思い、あとがきとかに目をとおしたらなんと40年近く前に発売された
本の復刻本なのですね!!どうりで話の内容が古い訳だ。
 本の内容としては刀自体の紹介はもちろんなのですが、「発掘アルバム」と銘打っ
ているだけあってその刀を入手した時のエピソードがメインで書かれています。
 ヤッチャ場で錆身の脇差を手にいれたとか、昭和25年に当時Yシャツ1枚分の値
段で村上靖延の短刀を手に入れたとか、もう昭和の匂いがプンプン。
 興味深いのは1970年頃というのは日本刀ブームだったらしく刀の値段がドンド
ンあがっていった時代みたいで今とはまったく逆の状況だったようです。
 今ですとドンドンドンドン刀の値段が下がり、一時期に比べ物によっては半分の価
格にまでなっていると聞いています。刀剣に詳しい人に言わせると、「今がほぼ底値
だから買っておいたほうがいいよ。」と言われましたが、それでも良い物はとても私
の身分では手にはいるような値段ではありません。
 しかしこの本などを読むともしかしたら私にも名品を発掘するチャンスが回って
くるかもなんて思えてくるところが怖いですね。
 
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