納刀と鞘

 ネットオークションで鞘を落札いたしました。
 説明文では2尺4寸5分の真剣が収まっていた鞘で反りは1.8㎝程度ということでし
ので、こりゃ私の持っている吉光にちょうどいいのではと入札。
 送料込みで4000円程度で納まり先週自宅に到着。
 早速見てみると、確かに中古品ですから全体的に古傷は有り、それと特に気にな
のが栗形の部分に塗装の割れが多少ありその脇の部分にも2cmほど塗りにひ
があります。
 ちょっと気になるところですが、まあ値段からいったら上出来、塗りのひびはあとで自分で塗ってしまおうかなどと考えていますが、さて我がお刀に果たして合うかどうか?
 吉光を鞘に入れてみると、切っ先はスーッと入りいい感じ、反りもぴったりでいいぞ
いぞと思っていたのですが、鯉口がキツイハバキの部分でストップ。
 ショック、どうしよう、鯉口削ろうかな!
 気を取り直して、試しに今使用している模擬刀を入れてみると(こちらは2尺4寸)、なんとこちらはピッタリと収まりガタツキも無し。
 よっしゃ今使っている模擬刀の鞘は大分疲れてきているからこの鞘は模擬刀用に
ようと決めました、ついでに栗形に手持ちのシトドメも付けてみました。
 けっこういいですね。
 
 さてこの鞘に模擬刀を収めて土曜日は居合いの稽古。
 前の鞘が石目塗りでおまけに鯉口あたりにタコ糸を巻いて補強していたのに対し、
今回の鞘の塗りは普通の黒呂、ちょっと感じが違います。
 まだ鯉口が堅く抜刀はともかく納刀がちょっとひっかかるような感じがしてしまいます。
 そんな感じで稽古していると、先生から、
 「納刀がおかしいよ。始めのほうはいいけど最後のほうで柄が上がっているよ。水
にして柄があがらないようにして。」
 が~~ん、鏡で確認すると確かに納刀が変、最後に柄がぴょこんと上がるよう
な形で納刀しています。
 早速修正をかけたのですが、意識するとますますおかしい、鞘のせい?
 いやあんたの腕前のせい、そんなことは分かっているがやはり今までとは微妙に
鞘の感じが違います、ちょっと慣らしが必要でしたね。