今回紹介する小刀はかなり前に購入した小刀です。
正確な時期も値段もまるっきり憶えていません、購入したころは確か小刀よりもナイフにかなりのめり込んでいた時期でした。
私がいつも行っている刃物屋さんで購入したのですが、たしかご主人から、
「この小刀、地金にイギリスの古い橋げたの鉄を使っているのよ。珍しいから買っておいたら。」
という言葉で購入したような憶えがあります。
そして昨年の今頃、偶然にもこの小刀の話がご主人との会話の中に出てきて、
「あの小刀鉄蔵さんが持っていたの!もう清作さん亡くなっているし貴重だよ、いい鍛冶だったんだけどね。」
という話をしていたのです。
作者の本名は山田清作さん、新潟は与板の鉋鍛冶で平成16年に亡くなっております。
私が所持している山田清作さんの小刀はこれ一本だけなのですが、この他にも普段
使いに最適な小刀も作っていたとのことなのですが、残念ながら現物は見ていません。
ネットで見てみますとやはり鉋はヒットしますが小刀はでてこないようです。
でも鉋の評価を見る限りはやはり腕の良い鍛冶屋さんだったようですので、他の小刀も見てみたいですね。
持った感じは、身幅のあるわりとペタッとした感じの小刀です。