最近ネットオークションで「菊和弘 切出」を落札しました。
その落札価格が非常に安かったのです。
おそらく、
〇状態があまり良くなかった。
使用されており、裏にも錆が少々。
〇サイズが17㎝と少々小ぶり。
〇菊和弘というメーカーは東京都伝統工芸品に指定されているようですが、
ハサミが得意なメーカーのようです。総手打でベルトハンマー等の機械は
一切使用していないとのことなのですが、小刀のメーカーとしては知名度
はあまり無かったのではないでしょうか。
とにかく低価格で入手できラッキーでした。
ホームページを見ましたら、刃金は安来鋼 日立青紙弐号とありました。
地金は普通地でしょう。
銘は「和弘」とだけ刻印されていますが、包丁やハサミには「菊和弘」と
入っており、小刀と他の刃物では銘を使い分けているのでしょうか?
例によって状態があまりよろしくなかったので錆消しと研ぎを入れました。
刃裏の錆は耐水ペーパーで消し、カスタムナイフのヘアライン仕上げの要領
で仕上げ。
研ぎは今回は中砥のベスターから始め、仕上げは天然砥を3種類使ってみて
一番良さそうなので仕上げてみました。
まあまあ見れる姿にはなったと思います。
今回の小刀は特に入念作とかではなく、ごくごく一般使用の物でしたが、
菊和弘というメーカー自体を私は知りませんでしたので、それを知ることが
できたというのが成果かと思います。
それとまあ落札額がべらぼうに安かったですから。
価格知りたいですか?
オークションにウオッチを入れていた方もいらっしゃったと思いますが、
落札価格はなんと驚きの1500円でした。
1500円でかなり楽しめましたから元は取れたかと思います。