このところずーっと雨、外出するのもなんとなく怠い。
とは言え昨日はいつもの刃物屋さんに赴き幸三郎の小刀のお代を支払ってきました。
お店に残っていた最後の幸三郎の小刀です。これで幸三郎の小刀は私の物となりま
した、嬉しいです。
しかも聞いて驚け、見て驚けの左右対の小刀です。
今回のご紹介は右のほうで。
平成3年10月27日~11月4日の期間、中山商店さんで「小刃展」を開催しており、
その時はそれこそ有名どころの鍛冶職の小刀がずらーっと展示販売されていたので
す。
もしかするとその時の展示品かもしれません。
当時の私は刃物というとナイフばかりで和物の小刀はまったくの守備範囲外、一応
展示会には来てみたものの、なにも買わずに帰ってしまったのです。
当時の私に会ったなら思いっ切り言いたい!!
”なにをやっているんだよ。買いでしょう、買い。”
展示品で唯一買おうかと思ったのが碓氷健吾さんの小刀。
でも結局購入せずに帰ってしまったのです。
ああああなんということを、せっかくのチャンスを。
その後も中山商店さんでは千代鶴太郎の小刀が目のまえを通り過ぎていったりと、
今ではため息しかでてこないようなことばかり。
物の価値が分からないのと興味がなかったのとでダブルでダメでした。
まあ過ぎてしまったことはしょうがないですね。
本体には錆止めの為でしょうか?ラッカーのようなものが塗ってあります。
切り銘ではなく、「直」と「幸」の刻印が打たれたいますね。
珍しいですよね、とにかくいい小刀です。
本人が亡くなられていますから実店舗で幸三郎の小刀を購入できるケースはなか
なかないですよね。
桐箱も付いており幸三郎の直筆でしょうか?落款もあります。
次回は左のご紹介を。