昨年10月10日~12月13日、神戸の竹中大工道具館で「玉鋼を鍛えた鋸鍛冶
宮野鉄之助」という展示会が開かれていました。
その時のチラシを入手できましたので、今更ですがご紹介。
二代目宮野鉄之助(1901~1996)本名:遠藤政一郎。
玉鋼を使っての鋸で超有名ですが、刀匠としても活躍されていたようです。
竹中大工道具館は遠いし、コロナですしで誠に残念でしたが見ることが出来ません
でした。
二代目宮野鉄之助の鋸は超がつくほどの高~~いお値段!当然ながら私の守備範囲
外ですので持ってはいません。
小刀も製作していたようです。
二代目宮野鉄之助には三人の息子がいて三人とも鋸鍛冶でした。
かなり前、ヤフーブログ時代に三男の遠藤智也さんの小刀をご紹介しており今回
そちらの小刀を改めて紹介します。
遠藤智也さん、かなり達筆な方でハッキリ言って何を書いているのか分かりません。
箱の裏はなんとか読めまして”平成参年三代宮野鉄之助作”だと思うのですが。
”赤酒々 弥生”
赤酒々(せきしゃしゃ)というのは禅語で、赤裸々(せきらら)という言葉に近く、素っ裸で隠す所がない。というような意味だとか。
参代宮野鉄之助作と書いてあるのが面白いですね。
遠藤智也さんの小刀はネットではあまり見たことがありません。
まあ鋸鍛冶ですから当たり前のことですが、小刀自体はかなり洗練された感じで
スタイリッシュなお洒落小刀というところです。
小刀の出来はかなりハイレベルで完成度が高いのですが、その分お値段も高くて
購入当時の私の記録を見たら結構高額でした。
今後は益々入手し辛い小刀となりますが、お値段と要相談といったところでしょう。